最近、様々なサイトで住宅の事例を見ることが出来るようになりました。ただし、サイトに掲載されている事例は出来たばかりの建物に関する写真ばかり…。無垢材には経年劣化による変色や白華現象などにより、見た目が大きく変わります。特に変色速度や濃淡は木の種類により様々。打ち合わせをする際に施主様より、「こういう感じに出来ますか?」とサイトの画像を見せる方も少なくなく、中にはそういうサイトの画像には、早ければ1年、中には3年で全く見た目が変わる工事例もあります。その原因として、塗料の選び方と木の種類による変色や濃淡の違いなどがあります。
写真は自然塗料のクリアを施した杉とパインの5年の経年変化による色の変違いです。着色ではなく自然にここまで色の変化があるんです。特に注意した方がいいのは、室内における木目が透けて見える白い塗料を塗装したものです。場合によっては数年でピンクに見えるようになったりします。外部では紫外線の多い場所にクリア系塗料を塗れば、1年程で白華現象により見るも無残な姿に変わっている建物もたまに目にします。
以上の事から、弊社では塗料の知識、木材の特徴を把握したうえで、適切なアドバイスをしています。
無垢材の塗装を考える際には、失敗しないためにもサイトの画像情報にはご注意しましょう。