どんなに高断熱で高気密な建物でも、空調機器に依存し、無駄な光熱費や機器の維持メンテナンス費用がかさむような建物では、本当の省エネとは言えないのではないでしょうか。
パッシブハウスとは、自然再生エネルギーの活用分野では世界一といわれるドイツで、20年以上も前に生まれた建築手法です。日本における住宅に対する断熱や省エネに関する考え方は北欧に比べると10年以上も遅れていると言われています。
自然界には、「春」「夏」「秋」「冬」の四季があります。
太陽が生み出す「熱」や「光」、そして「風」。そういった自然の気候エネルギーをうまく活用し、コントロールするためには、 計画的に「間取り」や「窓の配置」、「屋根の形」を考えることが 何より大切な作業となります。
夏涼しく、冬暖かく、無駄な光熱費を最小限に抑えるよう、 設計に工夫をするのがパッシブデザインであり、 パッシブハウスなのです。
ただし、ドイツがある北欧は、日照時間も短く、日本の北国に似た気候のため、パッシブデザインは比較的、冬を意識した建物が多くなっています。 当社では、根本的に気候が異なる日本の、特に日照時間が長く、夏の暑さが厳しい福岡の気候に合わせ、夏も意識した パッシブデザイン住宅をご提案いたします。

パッシブハウスを実現する6つのポイント
1.断熱 | 2.日射遮蔽 | 3.自然風利用 |
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断熱性能を[HEAT20]G1,G2グレードに する事で、自然室温を上げることができ 適時適温の向上を図ります。 | 「夏涼しく冬暖かく」を実現 するには、日射遮蔽が重要です。 夏は遮り、冬は取り込みます。 | 夏期や中間期に風通しを行い 部屋の熱を排出。 涼しい室温を保ちます。 |
4.昼光利用 | 5.日射熱利用暖房 | 6.植木による日射遮蔽 |
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昼光の明るさを室内に取り入れ 照明の利用頻度を減らすことで 電気代を抑えることができます。 | 冬期において、主にサッシ開口部から 日射を取り入れ、蓄積することで 夜間の暖房費削減につながります。 | 夏の日差しが強い東面や西面に やむをえず、大きな開口を必要とする場合は 冬には葉が落ちる落葉樹で日射遮蔽を施す。 |