暮らしの中にも四季を感じる事のできる「雑木の庭」。
春に咲く花や新緑、夏には涼しげな木陰を作り、秋には紅葉。季節ごとに変化する自然風景が、家族みんなの心を癒してくれます。
また、計画的に常緑樹と落葉樹の植栽配置を行えば、風のない真夏には穏やかな風を生み出し、夏の暑さを緩和でき、
木々の間に果実を植栽したり、小さな家庭菜園があれば、果実や野菜を収穫して自家製ジャムを作ってみたり、料理をしたり。
日々の生活を更に豊かにしてくれます。雑木の庭には色々な利点があります。
スローライフには欠かせない、雑木のお庭です。
木々を上手に使うことによって、私たちの住環境を豊かで心地の良いものにすることができます。現代の一般的な住宅周囲の環境は、自己の住居からの排熱や隣家の壁や道路からの輻射熱によって、とても熱されています。このような状況では、夏はエアコン無しで快適に過ごすことはできないのではないでしょうか。そこで少し、建物の周りにスペースを設け、落葉樹と常緑樹を上手に植栽してあげれば、住まいの環境を大きく改善することができます。下の図はひとつの例ですが、この様な考え方を少し取り入れて、住まいと庭の設計を行うことで、快適で、美しい住環境を整えることができるでしょう。
1.直射日光の遮蔽 枝葉によって、夏の強烈な直射日光を物理的に 遮ることで、地表や家屋壁面の温度上昇を防ぐ ことにもつながり、日なたと木陰の体感温度差 以上に大きく改善されます。 | 2.風をつくり、誘導する 夏の日中、木立があるところによって、日なたと 木陰との間に大きな温度差が発生します。暖かな 空気は、下から上へと吸い上げられて上昇気流と なり、それが木陰の冷気を引っ張ります。 |